第3角法で描画できるようにコンフィグファイルを設定します。[CreoEP]

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記事作成日 2015.04.11
最終更新日 2015.04.11

概要

ソフトの設定によっては、作成される展開図が、ISO形式の、第1角法で記述されます。 私の使っている、配布バージョンでは、インストールしたままでは、製図図面の設定は、第一角法になっています。言語設定や、地域設定と連動していいないようです。 その場合、正面図の上に位置する図面が、平面図ではなく下面図になっているので判断できます。 第3角法で描く設定のテンプレートを使う事で、問題を回避できますが、コンフィグファイルの設定を修正しておくと便利です。

コンフィグファイル

第1角法か、第3角法の変更は、コンフィグファイルで行います。ソフト上で、行えないか探してみましたが、見つけられませんでした。 そこで、少し古いスタイルですが、コンフィグファイルとい呼ばれる、テキストファイルに設定を記述する方法で、設定を行います。

参考サイト

Pro/ENGINEER Know-how and FAQs Configuration Setting

上記サイトで、「環境設定ファイル一式」が提供されているので、利用させてもらいましょう。

ダウンロードしたフォルダを解答します。その中の、「setup_proe_20150118_2P集約」が、CreoElement/Pro向けの説明ファイルになります。

参考サイトの記述が難しすぎてわからなかった方へ

参考サイトの記述が高度すぎてよくわからない、ネットワークスタイルとスタンドアローンの違いを読み解けない方は、コンフィグファイルを手動で修正しましょう。

コンフィグファイルの位置

[インストールフォルダ]¥text¥config.pro

インストール時のコンフィグファイルの内容

「config.pro」

chamfer_45deg_dim_text iso/din
drawing_setup_file $PRO_DIRECTORY\text\iso.dtl
format_setup_file $PRO_DIRECTORY\text\iso.dtl
pro_unit_length unit_mm
pro_unit_mass unit_kilogram
template_designasm $PRO_DIRECTORY\templates\mmks_asm_design.asm
template_drawing $PRO_DIRECTORY\templates\a3_drawing.drw
template_sheetmetalpart $PRO_DIRECTORY\templates\mmns_part_sheetmetal.prt
template_solidpart $PRO_DIRECTORY\templates\mmns_part_solid.prt
todays_date_note_format %dd-%Mmm-%yy
tolerance_standard iso
tol_mode nominal
weld_ui_standard iso

ファイル形式

コメントは、文頭に「!」をつけます。コメントが日本語対応かは不明でが、避けたほうが無難だと思います。秀丸エディタの自動判定だと、Shift-JIS、改行コード LFでした。

また、Windows8.1では、保護ファイルになっていますので、編集時は、管理者ユーザーで読み書きする必要があります。

ファイルを変更する前に、元のファイルは、名前を変更して、保存しておきましょう。

第一角法になる設定

中身を見るとisoの文字が見えます。これが、記述形式をjisではなくisoスタイルにしている原因です。 「iso.dtl」に対応する「jis.dtl」が無いか確認すると存在することがわかります。

そこで、「iso.dtl」を「jis.dtl」に変更すると第3角法で記述できます。

他の設定も直しておきます

45°面取り(Chamfer)の表示方法

chamfer_45deg_dim_text : iso/din → jis

図面ビュー配置のテンプレートファイルを指定する。

template_drawing : $PRO_DIRECTORY\templates\a3_drawing.drw → $PRO_DIRECTORY\templates\a_drawing.drw

「a0~4_drawing」は、ISOで用いられる第1角法で描かれることになります。それ以外のa~e_drawingは、JISで用いられる第3角法で描かれます。 通常は、JISを使いたいので、後者を選択する必要があります。これから通常使用することになるa_drawingは、 用紙サイズがAになりますが、テンプレートを適用するとテンプレートの用紙サイズに追従します。 さらに、a,c,...は、横配置、b,d,...は縦配置のようなので、後で適用するテンプレートの用紙の向きを選びます(おそらく)。 わかりにくい不思議な仕様なので注意しましょう。

図面に表示する日付のフォーマット

todays_date_note_format : %dd-%Mmm-%yy → %yyyy.%mm.%dd

修正後のコンフィグファイルの内容

chamfer_45deg_dim_text jis
drawing_setup_file $PRO_DIRECTORY\text\jis.dtl
format_setup_file $PRO_DIRECTORY\text\jis.dtl
pro_unit_length unit_mm
pro_unit_mass unit_kilogram
template_designasm $PRO_DIRECTORY\templates\mmks_asm_design.asm
template_drawing $PRO_DIRECTORY\templates\a_drawing.drw
template_sheetmetalpart $PRO_DIRECTORY\templates\mmns_part_sheetmetal.prt
template_solidpart $PRO_DIRECTORY\templates\mmns_part_solid.prt
todays_date_note_format %yyyy.%mm.%dd
tolerance_standard iso
tol_mode nominal
weld_ui_standard iso
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