概要
CreoElement/Proでは、複数の押し出しで構成される複合的な形状をパターン複写すると、エラーが発生し、失敗します。
ここでは、3D-CAD利用技術者試験のサンプル問題 問1を参考に、複合的な形状をパターン複写する方法について考えて見ます。
パターン複写について考えて見ます。
目的とする形状
この形状は、FreeCADで作成しました。FreeCADでも、問題は、途中までしか解いていません。
パターン複写が失敗したモデリングルート
順番にモデリングすると、CreoElement/Proでは、放射状パターンの作成に失敗します。カットした形状が複写されていません。 ※注 設問が意図する形状とは異なっています。 絶対座標での入力の仕方がわからないので、座標の指定ミスの可能性は高くなります。
モデリングの方針
元の直方体と、カットする形状を別々にパターン複写する
パターン複写をする元の形状:直方体
原点(0,0,0)と点P(60,100,50)直方体を描きます。
押し出しツールを選択し、配置から、Frontデータム平面にスケッチを描きます。赤がX軸、緑がY軸を示します。
スケッチを確定し、点Pまで押し出します。
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。
パターン複写をします
切断面と切断した立体は、一緒に放射状パターンでコピーできないので、まず、直方体を放射状パターンで複写します。
パターン複写をする元の形状:カットする形状を作成する
放射状パターンで複写する切断面を作成します。
押し出しツールを起動し、配置で、無限平面Bにスケッチします。参照に、無限平面Bと複写前の直方体の側面と垂直に交わる平面と直線Dを追加します。
パターン配置で作成された形状の面や稜線は、参照に追加できないことがわかりました。
使用する予定の機能が使えないことが確認できたのでモデリングを終了します。
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。
※後で、参照ダイアログで「2次元断面」を選択すれば、スケッチ平面との交線が選択できることがわかりました。
参照を追加する方法を見つけたので再開します。
スケッチ平面と直行していない面の参照が追加できません。参照ダイアログで、「2次元断面」を選択すると、 スケッチと直行していない面とスケッチ平面の交線を参照に追加することができます。
直線Dを参照に追加しても、スケッチ平面との交点の座標がスナップできなかったので、x_30平面とy_100平面を参照に追加しました。
スケッチを作成し、確定します。
材料除去、貫通で押し出します。
削除できました。
この材料除去の押し出しをパターン複写し、完成です。
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。
総面積を測定します
表面積を測定します。
解析→測定→面積を選択します。
総面積を測定する方法がわかりません。追加モジュール対応なのでしょうか?それぞれの面積を測定して、計算することにします。気持ちよく解けません。もやもやします。
総面積をエクセルで計算します。解凍群から[5]が適切だとわかります。
面積 | 面の数 | 合計 |
4577.84 | 6 | 27467.04 |
2113.46 | 12 | 25361.52 |
3000 | 6 | 18000 |
26646.9 | 1 | 26646.9 |
97475.46 |
総面積を測定する方法
立体の総面積を測定する方法を見つけました。
解析→モデル→質量特性を選択します。
ビュー(メガネマーク)をクリックすると表示されます。