概要
3D-CAD利用技術者試験の出題の表現である、2点の座標を指定して直線を作成する方法は、実際のモデリングでは、ほとんど使う場面はありません。
そのため、CreoElement/Proの機能として用意されていないのか見つかりません。 スケッチを作成したのち押し出して直方体を作成します。
平面の座標関係を確認する
通常、相対位置で認識するため、座標を意識することはありません。 しかし、座標指定で、モデリングする場合は、座標を意識する必要があります。
YZ平面をオフセットした平面
「Front」あるいは「Back」平面をオフセットします。
XZ平面をオフセットした平面
「Top」あるいは「Bottom」平面をオフセットします。
XY平面をオフセットした平面
「Front」あるいは「Back」平面をオフセットします。
例:点T(30,100,0)と点P(30,100,100)を通る直線を作成します。
3D-CAD使用技術者試験以外では、ほぼ、使わない描画の指定です。 そのため、CreoElement/Proの機能として用意されていないのか見つかりません。 結果、描画は、めんどくさくなります。
線分ではなく、直線を作成すると指定されていることとから、 CreoElement/Proでは、[モデルデータム](Model Datum)の軸を作成すればいいことになります。 以降の問題を読み進めて確認すると、回転軸として使用しているので、この考え方で問題無いことがわかります。
3点の座標から無限平面を作成した場合と同様、線や点だけでは、独立した形状として存在させることができません。 参照する何かが必要になります。ここでは、データム平面を作成してそれを参照とする軸を作成します。
点T(30,100,0)と点U(30,100,100)を通る直線を作成する。
2点を観察すると、Z座標のみ異なることがわかります。そこで点を配置するために、データム平面を作成します。 Z軸を含む必要があるので、yz平面またはxz平面をオフセットした平面を作成します。作成した2つの平面を使用して、軸を設定します。
挿入→[モデルデータム](Model Datum)→平面を選択し、モデルデータム平面を追加します。
Rightデータム平面を30オフセットした平面を追加し、OKでダイアログを閉じます。
同様に、Topデータム平面を100オフセットした平面を追加します。
続いて、データム軸を追加します。
ここで、追加した2つのオスセットした平面をCtrlキーを押しながら選択し、OKを押します。
軸が作成できました。