概要
CreoElement/Proで、3D-CAD利用技術者試験のサンプル問題 問1の解き方を考えます。 構築線や無限平面、点に相当するフューチャーは、モデルデータムで作成します。
そして、CreoElement/Pro(Pro/E)の機能の名称と試験の出題で使われる機能の名称に差異が存在して、感覚的にどの機能をどう使えばいいかわからないことがあります。 その点を意識して問題を解くとよいと思います。
問題の所在
モデルデータムの作成
構築線や無限平面、点に相当するフューチャーは、CreoElement/Proでは、モデルデータムで作成します。
CreoElement/Proでは、絶対座標系が利用できないので、モデルデータムの点や、軸は、平面上に存在する必要があります。 平面は、基準平面や他の平面からのオフセットや、点や軸を参照し、そのオフセット(Offset)を指定して設定します。
作成するモデルデータム
- 原点:(0,0,0)
- 点P:(60,100,50)
- 点Q:(60,0,50)
- 点R:(0,100,25)
- 点S:(60,100,25)
- 点T:(30,100,0)
- 点U:(30,100,100)
- 点V:(30,100,0)
- 点W:(50,100,0)
- 直線D:点Tと点Uを通る
- 無限平面B:点QRSで定義される
※点TとVは、同一座標です。
配置していきます。
挿入→モデルデータム→平面でモデルデータムを作成します。
Right平面を30オフセットした平面を作成します。名前をx_30に変更します。
挿入→モデルデータム→点で、データム点を追加します。 参照をX_30データム平面に設定します。参照ハンドルをY_100平面にスナップさせ、オフセットを0に設定します。 もう1つの参照ハンドルをFrontデータム平面にスナップさせ、オフセットを0に設定します。 これで、点T(V):(30,100,0)が追加できました。名前をPNT_Tに変更します。
同様に、点U:(30,100,100)を追加します。名前をPNT_Uに変更します。
点P:(60,100,50)、
点R:(0,100,25)、
点S:(60,100,25)、
点W:(50,100,0)を追加します。
参照をY_100データム平面に設定します。参照ハンドルをRightデータム平面(X)とFrontデータム平面に(Z)に設定し、それぞれオフセット値を入力します。
点Q:(60,0,50)を設定します。
参照をTopデータム平面に設定します。参照ハンドルをRightデータム平面(X)とFrontデータム平面に(Z)に設定し、それぞれオフセット値を入力します。
直線D(点Tと点Uを通る)を設定します。
無限平面B(点QRS)を設定します。
モデルデータムの設定が終了しました
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。