記事作成日 2015.02.11
最終更新日
概要
M4 Nutのモデリングを行います。ねじ穴を開ける前までの操作を説明しています。
ねじ穴を開ける操作は、リンクされた別のページに記載しています。
モデリング対象図形
ここでは、穴をあけるまでの形状を作成しています。
ねじの扱い方は、複数存在しますので、後の項目で説明します。
さて、CADの習得の初期段階では、その時の自分の能力で15分ほどでモデリングが完了する課題を沢山行う事が効率的です。 たくさん時間のかかるものを初めから挑戦すると集中力と忍耐力が尽きてイヤになります。
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。PTCから配布されています。 (PTC Creo View Express(無償)) を使うとモデル形状は閲覧できます。ただ、モデルデータムは確認できないので、使用したデータム平面、軸、点は見ることができません。
参考資料
CADの機能だけ覚えて、モデリングの方法は、自分で考えるという方向もありますが、使用するCAD固有の機能も存在するので、 チュートリアルを探すのも1つの方法です。
CAD I Chapter05基準面の作成(外部リンク)
成蹊大学のCADの講義資料です。
FreeCAD チュートリアル Nut
FreeCADで、ナットを作成する方法です。
モデリングの方針
実際に3D-CADで、モデリングする前に、どうやってモデリングするか考えておきます。
6角柱を作成し、面取りをして、穴を開けます。
モデリング
部品を新規作成します
押し出しツールを選択し、配置タブから、Front平面にスケッチします。
素材を指定します
「ファイル」→「プロパティ」を選択します。
「変更」をクリックします。
「モデル特性」ダイアログボックスが表示されます。
材料の右側の「変更」をクリックします。
材料ダイアログが表示されます。
steel.mtlをダブルクリックします
steel.mtlをダブルクリックすると右側のボックスに移動します。OKをクリックして閉じます。
モデル特性ダイアログの材料の項目を確認する
モデル特性ダイアログの材料の項目がSTEELに変更されています。
ワーキングディレクトリを指定します。
「ファイル」→「ワーキングディレクトリを設定」します。
フォルダを指定する
表示されるフォルダ選択ダイアログボックスで、フォルダを指定するとワーキングディレクトリが指定できます。
ワーキングディレクトリは、アプリケーションに指定するのではなく、ファイルに指定することになりますので、
他のファイルを指定すると新たに指定し直す必要があります。
モデリング
押し出しツールを選択し、配置タブから、定義を選択し、Front平面にスケッチします。
スケッチビュー方向と、回転方向で、スケッチの向きが変化しますが、イメージしにくいです。
パレット
6角形をスケッチするために、パレットを選択します。
六角形を選択します。
スケッチャーパレットダイアログから、ポリゴンタブ、六角形を選択します。
スケッチャー上にドラッグする
スケッチャー上にドラッグすると6角形がスケッチャー上に移動します。
移動とサイズ変更」ダイアログが表示されます。
移動とサイズ変更」ダイアログが表示されます。をクリックします。
スケッチャーパレットは、もう使用しないので、「閉じる」を押してダイアログを閉じます。
寸法を削除します
あらかじめ、入力されている寸法を選択し、Delキーを押して削除します。
寸法を追加します。
JIS規格を参考にして、7を入力します。寸法の指定の仕方がわからないときはこちら。
確定を押してスケッチャーを終了します。
押し出します
3.2押し出します。
立体が作成できました
面取り
面取りするために、回転ツールを選択します。
参照を追加します。
配置タブから、定義を選択し、Right平面、回転方向を上面にして、スケッチします。
「スケッチ」→「参照」から、参照を追加します。
矢印の位置に参照を追加します。
参照を追加するとスナップできるようになります。もっと詳しい参照の追加の仕方はこちら
スケッチします
逆M字型のスケッチをします。スケッチを確定します。
ダッシュボードの材料除去をクリックします。
回転軸にz軸を指定します。
プレビューで、形状を確認します。
確定前にプレビューで、意図した通りの形状か確認します。
問題無ければ確定します。