記事作成日 2015.04.10
最終更新日 2015.04.11
概要
CADのモデリングの例で意外と頻繁に登場する形状です。このページでは、モデリングした形状から、図面を作成します。
モデリング対象図形
完成形状
穴の軸を中心に取ります。その軸のどの位置を中心にするかは、迷います。
中心は、寸法を変更しても変化しない場所を選択します。
モデリング
Personal版で作成しているため、製品版では読込めないと思います。PTCから配布されている (PTC Creo View Express(無償))を使うとモデル形状は閲覧できます。ただ、モデルデータムは確認できないので、使用したデータム平面、軸、点は見ることができません。
図面作成
モデルビューの一般から図面を追加します。テンプレートを使用して、作成すべきですが、 テンプレートを使用せずに追加するとどうなるかを確認してみます。
操作手順
図面を新規作成します。
デフォルトモデルを指定します。フォーマット付で空を選択します。図枠のフォーマットも指定します。
※この方法では、第1角法か第3角法かは、コンフィグファイルの設定に依存します。
配布バージョンによりいろいろあるのかもしれませんが、私が使用している配布バージョンでは、
「config.pro」内の設定が、図面フォーマット「iso.dtl」を使用する設定になっていました。
第3角法で使用するには、「jis.dtl」を指定する必要があります。
ブラウズをクリックして、以前作成したテンプレートファイルを指定します。※Personal版や学生版では、製品版向けのテンプレートが使えないことに注意が必要です。
テンプレートファイルの作成方法は、こちら。
図枠が開かれます。
図面モデルをクリックします。
モデル追加をクリックします。
パーツファイルを選択します。その後、メニューマネージャーに戻るので「終了/リターン」を押します。
「一般ビューを作成」をクリックします。その後、図枠の中のどこかをクリックすると、
画面ビューダイアログが表示され、
画面のクリックしたところにモデルが表示されます。
図面ビューダイアログから、Frontを選択し、OKをクリックします。
ソリッドビューなので隠線表示に変更します。
カレントシートをクリックして、ビューを更新します。
隠線表示に変わりました。
ビューをドラッグして、位置を変更します。次に、モデルビューの投影をクリックします。
選択したモデルに対してビューが追加されます。右側なら、右側面図が表示されます。
上側だと、平面図ではなく、下面図が表示されます。第3角法ではなく、第1角法のスタイルになっているようです。保存して、終了します。
※この方法で、第3角法で表示したい場合は、図面 設定ファイル config.pro 内で設定する必要があるようです。その中の「iso.dtl」を「jis.dtl」に変更します。
コンフィグパラメーター: projection_type third_angle ! 三角法 を使用する。
設定ファイル config.pro を変更せずに、第3角法で使用するには、「「テンプレートを使用」を選択し、テンプレートのa_drawingを選択」する方法があります。
CreoElement/Pro内で、明確な設計ルールが作成されていないようで、わかりにくく混乱しています。 それぞれの代理店のユーザーサポートで独自対応し、制作側にうまくフィードバックできなかった状態のまま放置されているのだと思います。 もちろん、よりバージョンの新しい製品では、改善されている可能性があります。
ここで、終了します。
図面作成
モデルビューの一般から図面を追加する方法
このページの内容。
ISOスタイルの第1角法で描画されます。
※図面設定ファイル config.dtl を設定しておく必要があるようです。
テンプレートを選択して作成する方法
この方法が、一番楽かと思います。