H18B:FreeCADの動画チュートリアルを実際にモデリングする[FreeCAD:チュートリアル]

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FreeCAD動画チュートリアル

この動画チュートリアルは、 私が作成したものではなく、YouTube上で公開されているものです。作成者  cad1919 さんに感謝します。 このチュートリアルには、音声がありません。このページは、動画チュートリアルを参考に、私が、実際にモデリングして気がついたことの記録です。

完成形状
ブーリアン演算やフィレットでエラーが多発しました。 動画チュートリアルで図面に描かれた形状を無視してモデリングしているのは、図面の読み間違いではなく、FreeCADでモデリングできるようにあえて形状を簡略化しているようです。 図面通りにモデリングしようとすると、下記に示した通り、FreeCADのモデリング能力の限界を確かめることができます。 V0.14でモデリングしたので、今後、バージョンが上がった際に、どこまでモデリングができるようになるか楽しみです。

YouTubeプレーヤーの設定

歯車マークをクリックして、画質を720p以上にして再生しましょう。そうしないと数値がぼやけて読み取れません。 使用する図面は、キャプチャし、印刷して、手元に置いて、動画を見るようにしましょう。

このチュートリアルを始める前に

FreeCAD Version 0.14, Revision 3700を用いて、モデリングしました。

アーム部分を作成します。

モデリングの指針

このチュートリアルのターゲットのような、曲線を多用した立体は、一方から見た形状を作成し、別の方向からみた形状で、切り取って作成します。 このターゲットでは、上から見た形状と側面から見た形状により大まかな形状を作成します。その後、細かなところを作り込んでいきます。

上から見た形状を作成します

上から見た形状を作成します

側面から見た形状を作成して、ブーリアン演算の積をとります(作成できなかった経路01

動画チュートリアルとは、細かいところでいろいろ異なっています。完全拘束させたスケッチを作成したのですが、 形状の押し出しの際、エラーが出て失敗します。

側面上部の形状を作成し削除します。

上部の形状を作成し削除します。

側面下部の形状を作成し削除します。

側面下部の形状を作成し削除します。

軸部分の形状を作成します。(作成できなかった経路02

ブーリアン演算で和をとると形状が欠損します。境界演算を避けるようにモデリングする必要があります。

軸部分の形状を作成します。

ブーリアン演算は、動作が不安定なようです。作業の前後の保存をお勧めします。 エラー形状が作成されたら、Undoで戻して、再度、操作して、問題が再現するか確認することをお勧めします。 (V0.14)

H18B:ハンドル側の形状を作成します。(作成できない経路03)

2mmの段差に、3mmのフィレットを作成するには、CADのフィレット機能では形状を作成できません。

H18B:円環を作成します。

まず、2mmの段差に、3mmのフィレットを作成することが目的です。 3mmのフィレットは、円環を作成し、ブーリアン演算で差をとり作成する方法がよいと思います。 円環の作成ですが、円のプロファイルを作成し、それを回転押し出しして作成したいのですが、 FreeCADの回転押し出しは、軸の指定に制約があります。 そこで、今回は、Partワークベンチの円環を作成する機能を使用します。
※後でわかりましたが、Sketcherワークベンチの作図補助線(外部形状 (External))をPart Designワークベンチの中心軸に指定できるようです。一番下のハンドルのモデリングで使用しています。

H18B:上部の段差の元になる形状を作成します。(作成できなかった経路04)

上部の2mmの段差部分の形状を作成します。大きめの円を描いて、 はじめの方で使用した図形とブーリアン演算の積により、形状を作成しようとしましたが、 ブーリアン演算の積で失敗して、 形状が作成できませんでした。

H18B:上部の段差の形状を作成します。(作成できなかった経路05)

上部の2mmの段差部分の形状を作成します。段差を作成して円環でブーリアン演算の差をとると、上部のサーフェスがなくなってしまします。フィレットは、期待通り作成されています。
※後で気がつきましたが、円環が、ソリッドではなくサーフェス形状であることで発生するエラーかもしれません。 ちなみに、円環がサーフェスなのか、ソリッドなのかは知りません。

H18B:上部の段差の形状を作成します。

2mmの段差にR3のフィレットを作成します。上部の2mmの段差部分の形状を分割した状態で作成します。 段差を作成して円環でブーリアン演算の差をとってフィレットを完成された後、これまでの形状とブーリアン結合で結合します。

H18B:軸側に1辺10mmの4角の穴、ハンドル側に6φの穴を開けます。

穴を開けます
軸側に1辺10mmの4角の穴、ハンドル側に6φの穴を開けます。

H18B:フィレットをかけます。(全てのフィレットを追加することはできません

違和感のないところで終了
図面の指示通りにフィレットを追加することはできませんでした。左の図の状態で、モデリングを終了しました。 この結果から、動画チュートリアルで、省略された形状は、意識的に省略されたことがわかります。 V0.14では、図面通りに形状をモデリングするのはかなり大変だと思います。

H18B:ハンドルを回転で作成します。

完成形状 ハンドル
基準軸以外でも、作図補助線を回転軸に使用する事ができます。

ここで使用するFreeCADについて

Version 0.14, Revision 3700, Date 2014/07/13

新しくインストールする際は、最新版をインストールしましょう。

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