概要
3D形状を作成するための2次元形状を作成するためのツール群です。3D形状を作成するための2次元形状を作成します。
作成された2次元形状を他のワークベンチで厚みをつけたり、回転したりして立体(Solid)にします。
拘束 (Constrain)
FreeCADは、パラメトリック系のCADです。 パラメトリック系のCADは、2次元形状の作成に特徴的な方法を用いています。
まず、寸法を固定しない概略図を描き、次に、拘束と呼ばれる、寸法や角度、位置を指定します。
暗黙的な指針
3D形状を作成するための2次元形状であるため、3D形状になる後工程のために意識しておいたほうが全体の作業が楽になる方法が存在します。
あらかじめ、修正や変更が容易になるように考えて形状を作成しておく配慮が必要です。
モデルの中心を考える
作成する3D形状の中心を考え、原点やx,y,z軸上に描きます。ここでの中心は重心のことではなく、力点を示す場合が多いです。
機能中心が原点になるように描きます。
これは、作成した3D形状を寸法変更して再利用しやすくするための配慮です。
例えば、軸受けの固定治具では、軸の中心が、x,y,z軸のどれかになるように描きます。
そうすることで、軸や固定治具の寸法が変更された際の修正点を減らすことができます。
頻繁に変更されそうな形状を2D形状に描き入れない
フィレットや面取りなどの後で頻繁に寸法変更される形状は、2D形状で作成せず、3D形状で作成します。
3D-CADの機能を使用することで形状修正が簡単にできます。
形状をまとまりで考える
形状を複数のまとまりで考えて、描きます。そうすることで、形状の修正、追加、削除、差し替えが容易になります。
構造力学的視点を持つ
角にフィレットを入れたほうが強度的に有利など、構造力学的視点を持って描きます。
加工、組み立てを考える
作れないものを描かないように、どうやって加工するか、どうやって組み立てるか考えて描きます。
また、計測できなければ、精度よく加工はできません。
どうやって加工前のケガキを行うか、加工後の寸法を測定するかを考えて描きます。
スケッチの開始
Sketcherから作図を開始するか、Part Designワークベンチから、Sketcherを呼び出します。
Sketcherワークベンチから
Part Designワークベンチから
作図ツール
スケッチャー・ジオメトリー・ツールバー
v0.16
オブジェクトを作成するためのツールです。
拘束ツール
SketcherConstraintツールバー
v0.16
拘束 (Constraint)をするためのツールバーです。寸法や位置関係を設定するために使用します。
PartDesignツール
スケッチャー・ツール・ツールバー
公式ドキュメント
Sketcher Workbench/jp(外部サイト)
Sketcher Workbench(外部サイト)