このチュートリアルを始める前に
FreeCAD Version 0.14, Revision 3700を用いて、モデリングしました。
概要
「ユニバーサル基板 サンハヤト228U」のモデリングに挑戦してみました。 2D-CADで十分理解できる簡単な形状ですが、
FreeCAD(v0.14)で描こうとするとかなり描きごたえがあります。 ミラー、 線形複写、 マルチ変換のチュートリアルとしてお勧めです。
モデリング対象
サンハヤト 288U
ユニバーサル基板のサンハヤト 288Uです。メーカーのホームページに図面の画像(外部サイト)が公開されています。
実物の画像
ランドは、片面で、反対側にシルク印刷がされています。
FreeCADでモデリングします。
基板を作成し、4隅にねじ止め用の穴を開けます。
基板を作成し、4隅にねじ止め用の穴を開けます。
ミラーを使って穴を鏡像複写しています。 複写した形状は、ミラーでは、参照できないので、複写した形状は、再度、ミラーで複写することは、できません。 ここでは、使用していませんが、複数回ミラーを実行したい場合は、はじめからマルチ変換を使う必要があります。
ミラーを使って穴を鏡像複写しています。 複写した形状は、ミラーでは、参照できないので、複写した形状は、再度、ミラーで複写することは、できません。 ここでは、使用していませんが、複数回ミラーを実行したい場合は、はじめからマルチ変換を使う必要があります。
穴を開け、配置します。
色を変更します。
色を変更しました。紙ベークライトに見えるでしょうか。色の変換は、モデルツリー(フューチャーツリー)で、いつでも変更することができます。
ただ、モデルの表示・非表示を繰り返すと色情報が欠落することがあります。
そのため、このチュートリアルの画像の色は、簿妙に違っています。
中央のランドを作成します
中央のランドを作成します。マルチ変換では、変換後の形状をさらに変換できないので、
Draftワークベンチのクローンで形状を複写しています。
Draftワークベンチに移動すると、グリッドが表示されるのですが、そのグリッドは、どうやって非表示にするのかわからなかったのでそのままです。
周りのランドを作成します。
マルチ変換では、マルチ変換した形状を再度マルチ変換することができません。更に、今回の形状のように支持体から離れている形状では、エラーが発生して実行できません。そこでDraftワークベンチの配列で配列複写しています。
残りの丸いランドを作成します
複写、配列の使用方法が既に分かっているので、残りのランドをこまごまと追加していくだけです。今までの作業の継続ですので特に新しいことはしていません。
四角のランドを作成します
四角のランドを作成し、コピーして配置しています。
文字を作成します
文字が鏡文字ですが、パターン面が完成しました。
ここで使用するFreeCADについて
Version 0.14, Revision 3700, Date 2014/07/13
新しくインストールする際は、最新版をインストールしましょう。